僕の旅した日 第4話
この世とあの世...
三途の川...
天国と地獄...
幼稚園の時、婆ちゃんに、蜘蛛の糸というものがたりを読んでもらった事を思い出した。
うろ覚えだが、たしか...
釈迦はある日の朝、極楽[10]を散歩中に蓮池を通して下の地獄を覗き見た。罪人どもが苦しんでいる中にカンダタ(犍陀多)という男を見つけた。カンダタは殺人や放火もした泥棒であったが、過去に一度だけ善行を成したことがあった。それは林で小さな蜘蛛を踏み殺しかけて止め、命を助けたことだ。それを思い出した釈迦は、彼を地獄から救い出してやろうと、一本の蜘蛛の糸をカンダタめがけて下ろした。
暗い地獄で天から垂れて来た蜘蛛の糸を見たカンダタは「この糸を登れば地獄から出られる」と考え、糸につかまって昇り始めた。ところが途中で疲れてふと下を見下ろすと、数多の罪人達が自分の下から続いてくる。このままでは重みで糸が切れてしまうと思ったカンダタは、下に向かって「この糸は俺のものだ。下りろ。」と喚いた。すると蜘蛛の糸がカンダタの真上の部分で切れ、カンダタは再び地獄の底に堕ちてしまった。
無慈悲に自分だけ助かろうとし、結局元の地獄へ堕ちてしまったカンダタを浅ましく思ったのか、それを見ていた釈迦は悲しそうな顔をして蓮池から立ち去った。
(芥川龍之介 蜘蛛の糸より)
そんなものがたりを知ってから僕は、
天国と地獄があると思っていた。
僕はここに来るのに
古いお金を渡して、船に乗った...
もしかしたら、ここはあの世なんだろうか...
そんな事をあれこれ考えていたら、
小さい小人のような人に話しかけられた
居酒屋の中から、早く聞けと言わんばかりに、アゴで指図をするみきと雅之
呆れた顔をし、流し目で二人を見たあと、支配人は、煌に声をかけた
支配人「(咳払い)!これ、少年!
お主の名は、煌か?!」
身長の小さい支配人、煌が、動くたび、踏まれそうになる!慌てて大きな声を上げる!
支配人「あ~!おっ!おい!動き回るな!!下じゃ!下!!よく見ろ!」
ようやく気がついた煌
支配人「...(息を整えながら)ワシを踏み潰す気か?!!!ったく!」
その様子を見ていたみきと雅之...
ニヤニヤしている
すかさず支配人が...
支配人「お前ら、仕事しろ!仕事!」
みきに気がつく煌
煌「あっ.....mamaの友達!」
支配人「やはりそうじゃったか?!お前さん、一葉の息子じゃなっ、どぉやってここまで来たんじゃ?!!!」
僕は経緯を話した
煌「ママと出かけて、転んだ!
そしたら、楽しいところ行きって書いた🚢船が現れた
お金がある?と聞かれたから、昔のお金を出した…そしたらここにいた」
支配人「なるほど...!そうじゃったか...
そんな偶然が重なるなんて..
みき!ちょっと...幽霊職業案内所まで行くぞ!こりゃ、偉いことになってしまったんじゃ!!!!!すぐ支度しろ!今すぐ!」
みき「分かった!みんな!ごめん!このボトルかたづけといて~」
幽霊界a「わかった~」
支配人「...ボトル?!」
支配人が居酒屋に入ると...
支配人が大切にしていたワインボトル30本が転がっている...
支配人「...お前ら、どんだけ飲んどんじゃ~...まぁ今日は、300人もおるからなあ...」
支度しながら、みきが笑いながら答える
みき「あぁ~それ?ごめん🤣ごめん😅
雅之さんと二人で飲んじゃったあ~」
支配人「...ぼくのワイン...ぼくの...あれ!...ぼくの...」
いじけながら、幽霊界aに必死に訴える支配人
みき「支配人行くよ!セスナ?!」
支配人「乗せない!絶対乗せない!おわんで行くぞ!おわん!」
みき「...いいけど...支配人、おわんに乗ったら...もぉ~一寸法師じゃん!」
支配人「一寸以上あるわい!」
みき「一寸やん!」
支配人「一寸以上ある!」
雅之「もぉ~えぇ~からはよ行け!あっ!僕、どりあえず、ついて行くんやで!アホ二人に!!」
みきと支配人、すかさず声を揃えて叫ぶ
「誰がアホやねん!!!!!」
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