第7話 責め続けられる一年
支配人『通夜は終ったみたいじゃの~、ワシらの姿や声は…見えたり、聞こえたり、せんからの!』
みき『・・・一葉の様子がおかしい…PAPAも・・・あんなに離れて座ってる…』
椅子すわり、タバコの先をじっと見つめる
父 雅也
みきの遺影をボーッと見つめる
母みさき
一葉はに、声を掛けたいが…かける言葉が見つからないかずま
車椅子に座り昔のアルバムを何度も見直す
弟 正夢
・・・部屋の片隅に座る一葉
支配人『なんか・・・空気が重いの・・・』
みき『・・・私のせいだ・・・たぶん・・・』
重いさ表情を見せるみき
かなりの沈黙が続いた
雅也『一葉、悪いけど…帰ってくれないか…
・・・・・・葬儀も・・・・・・悪い・・・』
黙って頷き、家族一人ひとりに頭を下げる一葉
重い足取りで、入り口へ向かう。
後を追うかずま・・・
正夢『ねぇちゃんの代わりに!・・・』
悔しさと哀しみを堪えるように、言いかけた気持ちを押し殺す正夢
一葉は、式場を後にした。
かずまが後を追う。
みき『一葉・・・PAPA・・・まさ・・・
・・・私のせいだ!全部・・・おっさん!』
支配人『ズコーっ!・・・おっさん!って!ワシは、支配人じゃぞ!・・・まぁ、生命あるもの、生きるものの、そばには、逝くものがいる!それが、生命あるものじゃ!』
みき『私に何ができる?』
支配人『一葉を信じ、家族を信じ・・・見守ってやることじゃ!』
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